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なぜ肥満症は、現代病の代表とも言えるのかをまとめてみた

更新日:3月22日



皆さんは、肥満症という病気をご存じでしょうか?


肥満症とは、年々増加傾向にある疾患で、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどと密接な関係にある病気で、現代社会においてはとても身近になった病気のひとつです。体内に過剰な脂肪が蓄積される状態のことを指す病気で食生活や運動不足、遺伝的要因などが原因となって発症すると言われています。


肥満症になると糖尿病、高血圧、脂質異常症、冠状動脈疾患、脳卒中などの生活習慣病の発症リスクが高まり、合併症を引き起こす可能性のある病気です。


この記事では、そんな肥満症についての注意喚起を促すと共に、対策などをご紹介します。知識として覚えておくだけでなく、予防や対策など普段の生活に取り入れられそうな部分は取り入れていきましょう。


1.肥満症が現代病として認知された背景


肥満症が現代病と言われる背景には、生活環境の変化が大きく影響していると言えます。


高カロリーで加工された食品が増え、便利なファーストフード店が増加し、簡単で手軽な食事ができるようになりました。これにより、過剰なカロリー摂取や栄養バランスの偏りが引き起こされ、肥満症の発症リスクが高まったとされています。


また、現代社会では運動不足も大きな問題となっています。自動車や公共交通機関の普及により運動量が減り、身体活動量が減少しています。


加えて、スマートフォンやパソコン、テレビなどによる時間の過剰な浪費が増えており、運動不足は慢性化していきました。


健康的なライフスタイルを維持することがより一層難しくなってきた現代社会で、意識を高く保ちコントロールしていくのは非常に困難になりつつあります。


2.肥満症になりやすい人の特徴


次に、食生活や運動不足以外の肥満症になりやすい人の特徴をまとめます。ひとつでも当てはまる人は肥満症になる確率が高まりますのでご注意ください。


(1)アルコールの摂取

アルコールは、1グラムあたり7kcalという高いエネルギー量を持っています。


また、アルコールの代謝が優先されるため同時に摂取した食物の代謝が抑制されます。さらに、アルコールの影響で脳内のドーパミン分泌が促進され、食欲が増進し食べ過ぎてしまうこともあります。


そのため、アルコールの摂取と肥満症は密接な関係があり、アルコールの適量を守ることが非常に需要です。


(2)ストレスや睡眠不足

ストレスや睡眠不足が続くと、身体がストレスホルモンであるコルチゾールを分泌し体内の脂肪が蓄積されやすくなります。


他にも、脳内の食欲を抑制するホルモンであるレプチンの分泌が低下し、食欲が増進し過食傾向になります。


さらに、睡眠不足は、身体の代謝を低下させ、エネルギー消費量が減少するため、摂取したカロリーが脂肪として蓄積されやすくなります。


これらの要因が重なると肥満症になるリスクが高まるためストレスや睡眠不足が続いている場合は、積極的にストレス解消や睡眠環境の改善を行うのが大切です。


(3)高齢化による基礎代謝の低下

年齢を重ねると、筋肉量が減少し基礎代謝が低下します。


そのため同じ生活習慣を続けていてもエネルギー消費が減り、体脂肪が蓄積しやすくなります。また、加齢に伴い食欲中枢の調節が悪くなるため、食欲が増進して過剰な食事をしてしまうことも要因として挙げられます。


高齢化による基礎代謝の低下にはどうしても避けられない部分がありますが、意識的に運動やバランスのとれた食事、質の良い睡眠などを心がけ肥満症のリスクを減らしましょう。


(4)遺伝的な要因

遺伝的な要因も一因として挙げられます。


食欲やエネルギー代謝の調節に関わる遺伝子の変異が肥満症に影響を与えます。たとえば、食欲を調節するホルモン「レプチン」の分泌量が少ない遺伝子がある人は、食欲が強くなりやすく、肥満になりやすい傾向があります。


他にも、運動に関わる遺伝子の変異も肥満症に影響を与えるとされています。


また、遺伝だけでなく家族と同じ生活を行う事で、食事の量が知らず知らずのうちに増え、カロリー過多となり肥満症に繋がる場合もあります。


3.健康被害以外のデメリット


肥満症は健康に被害を与えやすいだけでなく、その他の問題を引き起こす恐れもあります。


社会的なデメリットとしては、差別や偏見を受けることがあげられます。肥満の人に対しては、健康面だけでなく容姿や性格面についても否定的なイメージが持たれがちです。


また、肥満症は精神的なデメリットにもつながります。


自己嫌悪や自信の喪失、ストレスやうつ病などが引き起こされることがありこれらの精神的な負担が重なることで、食べ過ぎに陥ったり、運動不足になったりする悪循環に陥ることもあります。


SNSなどの普及と共に、他人と簡単に繋がり比較できるようになった現代では、自信喪失へつながる機会がとても多くなっています。


一部は社会問題にもなり、健康被害以外にも様々なデメリットがあることが挙げられます。


4.まとめ


肥満症を予防するためには、適切な食生活と運動習慣を身につけることが大切です。


また、ストレスや睡眠不足にも注意しましょう。ご自身が肥満症かどうか判断できない場合には以下のようなBMI値を基準にしたチェックも重要です。


BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す国際指標です。以下の計算式


・BMI = 体重kg ÷ (身長m × 身長m)


で求める事ができ、日本ではBMI値を元に以下のように基準を設け判定されます。

(参考:日本肥満学会の判定基準)

BMI値

基準

18.5未満

​低体重(痩せ型) 

18.5〜25未満

普通体重

25〜30未満

肥満(1度)

30〜35未満

肥満(2度)

35〜40未満

肥満(3度)

40以上

肥満(4度)

(※成人の場合)


既に肥満症を発症している場合は、ダイエットや運動療法、薬物療法、手術などの治療方法がありますが、治験もおススメです。新しいお薬を試せるだけでなく、社会貢献もできます。


気になる方は、現在募集中の案件一覧よりご確認下さい。





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