治験とは、新しい薬剤や医療機器の開発に必要な臨床試験の一種です。しかし、治験に参加する被験者は、治験に参加することで薬剤や医療機器の効果や安全性に関する情報を提供するため、様々な負担やリスクを負うことになります。
そこで治験に参加する被験者への負担を軽減するため、多くの治験では負担軽減費や謝礼が支払われます。
今回は治験とお金に関する説明、負担軽減費や謝礼について一般的な情報をまとめましたので紹介します。
1.負担軽減費とは?
治験に参加する被験者は、検査や治療を受けるために多くの時間や労力を費やす必要があります。また、治験に参加することで様々なリスクや副作用に晒される可能性があります。
そこで、治験に参加する被験者への負担軽減費が支払われることがあります。
負担軽減費とは被験者が治験に参加することによって負担を受けた場合に、その負担を軽減するために支払われる金額のことです。負担軽減費の額は治験ごとに異なりますが、概ね数万円から数十万円程度が一般的です。
また参加いただくことで発生する交通費などの負担に関してもお支払いするのが一般的となります。
2.高額アルバイトとは違うの?
よく勘違いされるのですが、治験は「高額バイト」ではありません。
多くの場合、負担軽減費がお支払いされるのですが、これが「アルバイト」として認識され誤った捉え方をされる方が多いのですが、治験参加はあくまでボランティアにて参加してもらうようになります。
治験に参加する被験者は事前説明の際に、治験の内容やリスク、謝礼の額などについて正確な情報をお伝えし参加の有無を確認させていただきます。また、治験に参加することで得られる医療サービスや治療法についてもご説明いたします。
もちろんその際にご自身に合わないと判断された場合は、参加を拒否することができます。このように治験は、参加者のご都合・安全性を最優先とし進めていきます。
3.よくある参加者さまのお声
ここでは、参加者さまからいただく”負担軽減費”についてのお声を紹介します。
Q. どれくらいもらえますか?
A. 参加する治験によって様々です。1通院ごとに交通費+謝礼をお支払いいたします。また通院回数は10回や15回などとなり数年続くものもございます。詳しくはお尋ねください。
Q.どのような場合にもらえるのですか?
A.ご参加いただいた場合お支払いしています。ボランティアネットの場合、まずは初回検診を受けていただき身体検査や採血、血圧測定などを行います。その場合でも交通費としてお支払いをしておりますし、実際の治験に入られてからは謝礼をお支払いしております。
Q.治験投与は不安です、初回の検診だけ参加は可能でしょうか?
A.登録検診にご参加ください。身体検査や採血などを実施させていただき適合しそうな治験案件がでた場合に改めてご案内を行います。その場合にも交通費として謝礼をお支払いしております。なお、登録検診は過去に参加した事がある方は予約をお断りさせていただく場合がございます。
4.まとめ
治験を参加していく中で、時間や労力、交通費などを「負担軽減費」としてお支払いする場合もありますが、基本的に被験者はボランティアとして募集しております。
治験で稼ぐなど高額なアルバイトと勘違いされがちですが、それは本来の趣旨とは大きく異なります。
治験は医療の進展や新しい医薬品・医療機器の開発にとって重要な役割を果たしています。そのため非常に重要な工程であり多くの方のご協力で成り立っています。場合によっては参加者への副作用なども考えられるため、安全性を確保しながら実施しております。
新しいお薬が多くの患者の助けとなるようご協力をお願いいたします。
なお、メディメイトボランティアネットにおける負担軽減費が気になる方は、以下のお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。